@article{oai:kinran.repo.nii.ac.jp:00000445, author = {早田, 由美子}, month = {2021-04-15}, note = {本稿では、モンテッソーリ教育における「不利な立場の子ども」に対する支援の方向性と内容について明らかにすることを目的とした。まず、モンテッソーリが知的障がい児、社会生活に不適応を示す子どもなど「不利な立場の子ども」に対してどのように捉え、位置づけていたのか整理した。その上で、彼女は初期の研究において「不利な立場の子ども」を念頭に、どのような教育体系を確立したのか、また、中期や晩年にはどのような発展があったかについて明らかにした。  初期において、まず、モンテッソーリは、女性の就労支援や子育て支援、栄養摂取支援等のケアを土台とした上で、子どもに対する理解、活動の自由な選択の保障、五感を用いる体験的な方法を重視し教育活動を行った。そして、彼女は、幼児が生活上の自立、善悪の判断や礼儀、自己を律する力を得、基礎的言語能力及び数学的分野と芸術分野の基礎的能力を形成する教育を行った。そして、それらを土台に初等教育が進められるべきとしたことを明らかにした。  中期には、数学的分野に関する研究を集大成し、幼児教育から初等教育への連続した過程の中で、数量や空間や形の認識・習熟とそれらに関する心理・感覚の形成を促す教育体系を示したことを明らかにした。  晩年は、それまでの教育内容に科学、地理、歴史を加え、「文化的領域」についての位置づけを発展させた。実践的経験に基づいて、「文化の基礎」を獲得し、望むもの、興味あるものを容易に学び、学びを「より深めることを切望する個人」として成長する6歳児の姿を示したことを指摘した。幼児教育の場で、このような学びに向かう姿勢が形成された上で、小学校入学することになり、環境に恵まれない子どもの不利はある程度埋め合わされる可能性があることを指摘した。, 8}, pages = {53--64}, volume = {17}, year = {}, yomi = {ハヤタ, ユミコ} }