@article{oai:kinran.repo.nii.ac.jp:00000301, author = {岡本, 光 and 岩佐, 真也 and Okamoto, Hikari and Iwasa, Maya}, month = {2017-05-17}, note = {目的: 長年にわたり発展途上国では、妊産婦や新生児に対し無資格の伝統的産婆が関わってきた。しかし、近年では、高等教育を受けた助産師を多く育成し、地方に配置する政策をとる国が増えている。そこで、本研究では、伝統的産婆と助産師が併存する地域に住む妊産婦が、妊娠から出産、産後に至る過程で伝統的産婆や助産師に対し、どのような支援を期待しているのかを明らかにする。方法: 発展途上国で成人期まで過ごし、その間に伝統的産婆が身近に存在していた女性で、現在関西地方に在住している者を対象とした。調査は半構成的面接法で、出産に携わる医療・看護職の活動実態、伝統的産婆の具体的活動内容、対象者の出産に対する思いなどをインタビューガイドに沿って聞き取った。得られたデータは質的に分析を行い、分類し検討した。 結果: 同意の得られた対象者は1名であった。対象者は、チュニジア人で、チュニジアで看護師として働いていた。対象者が考える安全で安楽な出産として、23ラベルと7カテゴリーが抽出され、これらは2つに大別できた。それは、「直接的医療行為に対する近代医療への強い期待」、「妊娠から出産、産後まで一貫した人間的温かみのある支援の希求」であった。 考察: 伝統的産婆と助産師が併存する地域に住む妊産婦は、妊娠から出産、産後まで一貫した人間的温かみのある支援を望んでいた。出産等の直接的医療行為は、伝統的産婆ではなく、高等教育を受け知識を持っている助産師に求められていると推測する。それ以外の妊娠中や産後の支援は、人員不足等の問題から、地域に根付き活動している伝統的産婆と助産師が役割分担して実施する必要があると考える。, 12}, pages = {85--89}, volume = {13}, year = {}, yomi = {オカモト, ヒカリ and イワサ, マヤ} }