@article{oai:kinran.repo.nii.ac.jp:00000222, author = {岩佐, 真也 and 森本 安紀 and 大野 ゆう子 and Iwasa, Maya and Morimoto Aki and Ohno Yuko}, month = {2016-02-25}, note = {目的: 疾患に罹患し治癒するまでには、OTC医薬品を含んだ多様な受療行動があり、国の保健医療政策を考える際には、これらの一連の受療行動から総合的に治療費を把握することが重要である。そこで、OTC医薬品や伝統医療をも網羅した、第1受療行動から治癒を含む第3受療行動までの疾患別治療費の実態を明らかにする。方法: セネガルのファティック州にある内陸部農村(V1:95世帯、人口932人)と島部漁村(V2:89世帯、人口約978人)をパイロットエリアとし、無作為に抽出された世帯の全成員に対し、過去3ヶ月間に罹患した疾患の受療行動と治療費を他記式質問紙法により調査した。村ごと、疾患ごとに第1受療行動から第3受療行動までを樹形図にまとめ可視化し、疾患別の治療費(直接経費)を統計的に算出した。結果: 有効回答者数は、V1で26世帯182人、V2で21世帯128人だった。過去3ヶ月間の罹患数は、V1で254件、V2で198件あった。両村とも、全疾患を対象にした罹患から治癒もしくは第3受療行動には、OTC医薬品や保健小屋などの西洋医療の利用、伝統医療者などの様々な組み合わせがあった。その一連の平均治療費(100Franc cfa≒20円)は、V1で1,367Franc cfa(SD1,675、Me600)、V2で2,420Franc cfa(SD9,947、Me500)だった。V1の有病率の高い疾患別では、腹痛981Franc cfa(SD1,034、Me500)、頭痛856Franc cfa(SD1,046、Me450)、V2では頭痛1,088Franc cfa(SD1,829、Me150)、発熱2,386Franc cfa(SD2,799、Me1,500)だった。考察: 治療費は両村ともに治療段階を問わずOTC医薬品が一番安く、次いで保健小屋や伝統医療者が安かった。両村とも疾患別の治療費の中央値に大差はなかった。しかし、平均値には開きがあり、島部であるV2では治療費の支出がVIより多く、疾病構造の違いだけでなく地理的環境の違いに影響を受けた受療行動そのものが、総治療費に影響を与えている可能性が示唆された。, 6, KJ00009583639}, pages = {27--33}, volume = {11}, year = {}, yomi = {イワサ, マヤ and モリモト, アキ and オオノ, ユウコ} }