@article{oai:kinran.repo.nii.ac.jp:00000188, author = {岩佐, 真也 and Iwasa, Maya}, month = {2016-02-25}, note = {目的:セネガルの農村部において、基礎保健員の継続的活動を支える住民側の要因を、プライマリ・ヘルスケアの住民参加という視点から明らかにすることである。方法:セネガル共和国C郡にある、9村の保健小屋にかかわっている住民(村長・自治会役員・保健委員・基礎保健員)に対し、住民の基礎保健員への関わりと必要性、役割認識、基礎保健員の活動上の問題と対処行動、保健委員の活動等について、家庭訪問による質問紙を用いた面接調査を実施した。結果:同意が得られた対象者は、6村の保健小屋にかかわっている住民で、その内訳は村長6名、自治会役員6名、保健委員4名、基礎保健員4名の20名であった。1) 村の問題として、インフラの未整備、村の経済発展、健康問題があげられ、このことについて何らかの話し合いが行われていた。2) 基礎保健員の活動に対する住民のかかわりは、資金の提供、保健小屋の運営や維持管理と積極的に行っているにもかかわらず、多くの者が基礎保健員の力では健康問題の解決は不十分であると考えていた。3) 基礎保健員は自身の役割の上位に、健康教育を挙げていたが住民は治療行為を期待しており、両者の間に役割認識の差があった。4) 住民が捉えている基礎保健員の活動上の問題は、基礎保健員が専門性を発揮する上での問題からプライベートな問題に至るまで様々であった。その中には、基礎保健員の知識や能力といった解決できない問題があった。5) 現在基礎保健員が活動している村には、全て保健委員会が設置されていた。保健委員は、保健小屋を村で唯一の公共施設と捉え、保健小屋を大きくすることで村に活気が出て村が発展すると考えていた。結論:基礎保健員の継続的活動を支える住民側の要因は、基礎保健員と村の問題について共通認識し、そのことについて話し合うことである。また、基礎保健員が実施可能な範囲の活動を住民が理解することであり、基礎保健員の活動上の問題に対して話し合いを通して対処行動を見出す力を持っていることである。さらに、住民の中にそれをリードする保健委員会組織が存在し、村全体の発展を目指して保健活動に携わる保健委員の総合的視点があることである。, 8, KJ00008317306}, pages = {47--56}, volume = {9}, year = {}, yomi = {イワサ, マヤ} }